私たちについて

Komemaru と夫の Maki

書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある東京の夫婦です(セリアック病ではありません)。

二人で回った東京のグルテンフリーのお店は、これまでに100か所以上。ここからは、そのきっかけを Komemaru がお話しします。

24歳で入院した日

24歳の私は、締め切りに追われ、夜遅くまで働く毎日でした。そんな中で大好きだった祖父が亡くなり、悲しみと疲れが重なって、体が限界を迎えました。

ただの風邪だと思っていたのに、病院に行くと、そのまま入院。診断は自己免疫の病気である好酸球性肺炎で、ステロイド20mgの治療が始まりました。

症状は良くなったものの、副作用には悩まされ続けました。むくみがひどく、靴はきつくなり、鏡に映る顔は満月のように丸い(ムーンフェイスと呼ばれる副作用です)。20代半ばの女性にとって、とてもつらい現実でした。

自信をなくし、いつ終わるか分からない治療が不安で、副作用も怖い。そのうち、うつのような状態になってしまいました。

カーテンのすき間から光が差す、暗い部屋

母の一言で、すべてが変わりました

そんなとき、母が「ほかにも原因があるんじゃない?」と言いました。

そこで食事を見直し、乳製品、卵、ナッツと、アレルギーの原因になりそうなものを1つずつ抜いてみましたが、原因は分からないままでした。

すると母が、また言いました。「小麦じゃない?」

1か月ほど、小麦を食べたり抜いたりして試してみると、小麦を食べない日は明らかに体調が良かったのです。体が軽くなり、呼吸も楽になりました。

私の場合、原因は小麦でした。

振り返ると、高校までは元気だったのに、大学に入ってから体調を崩しやすくなっていました。ちょうど一人暮らしを始めて、パン、パスタ、揚げ物など、小麦を食べる量がぐっと増えた時期です。

小麦をやめて数年で、ステロイドの量はゼロに。グルテンフリーの生活を5年ほど続けると、花粉の季節を除いて、薬はいらなくなりました。

これは私個人の体験です。同じ病気の方が同じ経過をたどるとは限りません。病気やお薬のことは、主治医にご相談ください。

小麦を食べられないということ

ところが、小麦アレルギーだと分かってからが、また大変でした。

友人とのランチ、職場の飲み会。当時の私は知識がなく「小麦アレルギーなら、和食しか食べられない」と思い込んで、お誘いをお断りするようになりました。

外で働く日は、昼食を取れるお店が見つからず、空腹のまま働くこともしばしば。職場の飲み会では、コースが揚げ物ばかりで、お腹を空かせたまま帰ったこともあります。

グルテンフリーのメニューがないお店で「小麦抜きで作っていただけますか?」とお願いすると、困った顔をされることもあり、お手数をおかけして申し訳ない気持ちと、知識がない自分への恥ずかしさでいっぱいでした。恋愛でも、アレルギーのことを話すと相手の表情が変わることが、何度かありました。

生きづらさを感じる毎日でした。

何ものっていない皿と箸

Instagram で見つけたお店

ある日、Instagram でグルテンフリーのお店を紹介する投稿を見つけました。

「日本にも、こんなにたくさんお店があるんだ」

それがきっかけで、小麦アレルギーの人は世界中にいること、日本にもグルテンフリーを楽しめるお店がたくさんあることを知りました。行ける場所があると分かっただけで、どれほど気持ちが楽になったことか。

グルテンフリーのお店の方は、とても温かく「大丈夫ですよ、任せてください」と声をかけてくださいました。友人も一生懸命お店を探してくれるようになり、観光地でも、お店の方が私の食べられるものを真剣に探してくださったことがあります。

そして出会ったのが、夫です。小麦アレルギーのことを話すと「じゃあ、一緒にグルテンフリーのお店を探そう」と言ってくれました。お店探しは、私よりも夫の方が楽しんでいたくらいです。一緒にグルテンフリーの食事をするうちに、夫の過敏性腸症候群のような症状まで良くなりました。

こうした人たちに出会えたのは、小麦アレルギーになったからこそだと思っています。

日本のグルテンフリーは変わってきました

以前のグルテンフリーの食べ物は、当たり外れが大きいものでした。今は、まったく違います。

本当に美味しいものが増えたのです。米粉パンはもちもちで、グルテンフリーのパスタも本格的。和食、お寿司、米粉のスイーツと、個性のある美味しいお店がたくさんあります。

小麦のものより好きなものもあるくらいで、何度も行きたいお店も少なくありません。

ORGANIC JUNKIE の米粉パン。あんぱんとフォカッチャ

同じように悩んでいる方へ

こうした経験を通して、気づいたことがあります。

小麦アレルギーやセリアック病があっても、日本で美味しいものを楽しむことはできる。あきらめなくていい、ということです。

食べられるものを探す大変さ、見つからないときの不安、分かってもらえない寂しさ。私はどれも経験してきました。そんな私にも、できることがあるはずです。

日本には、温かく迎えてくれるお店も、美味しいグルテンフリーの料理もあります。私が見つけた情報や経験、知っているお店を、小麦アレルギーやセリアック病をお持ちの日本の方にも、海外から来られる方にもお伝えしていきたい。

二人で回ったお店のうち、本当に美味しいと感動したお店は、日本語と英語を併記したガイドにまとめました。

メンバー紹介

Komemaru

Komemaru

妻。ヴェルセンス株式会社 取締役

グルテンフリーの生活に切り替えて、病気が落ち着きました(私個人の体験です)。日本で安心して美味しいものを食べる喜びを、多くの方にお伝えしたいと思っています。食事の制限があっても、新しいお店や料理に出会う楽しみがあることを伝えていくのが、私の目標です。

Maki

Maki

夫。ヴェルセンス株式会社 代表取締役

「グルテンフリーで、日本の旅をもっと自由に」をコンセプトに、Komemaru と一緒に東京のグルテンフリーガイドを作っています。

経歴と専門分野

  • ジェネラルコンサルティンググループ株式会社 創業者・代表取締役:小さな会社の経営者向けに、AI活用で「時間と利益」の両方が生まれる経営を伴走するコンサルティング会社を経営しています。
  • コンサルティングの経験10年以上:さまざまなお客さまを支援し、実績を重ねてきました。
  • 事業の立ち上げ:法律事務所に創業前からマーケティング担当幹部として参画し、ゼロから2年で年商3.9億円に。
  • 企業の支援:これまでに、東証プライム上場企業を含む各社をコンサルタントとして支援してきました。
  • 元 Yahoo! JAPAN:広告事業部門の戦略企画として、大規模な広告とデジタルでの成長戦略を担当。
  • 学び:慶應義塾大学(哲学)に在籍し、本当の幸せとは何か、どう生きるかを探究しています。

本ページは情報提供を目的としたもので、医療上の助言ではありません。