レストランに小麦アレルギーのことを伝えるなら、来店してからではなく、予約のときに文字で伝えるのがおすすめです。

多くのお店では、出汁やタレを開店前に仕込み、コースも前もって組み立てています。席に着いてからお願いしても、変えられないことが多いからです。そのため、予約するタイミングで、小麦アレルギーのことを伝えておくのがポイントです。

妻の Komemaru は軽度の小麦アレルギーで、セリアック病ではありません。下に載せているのは、私たちが予約の要望欄に毎回そのまま貼り付けている文面です。軽度の小麦アレルギー用なので、セリアック病の方には、そのまま使えません。

私たちが毎回、予約に添えている文面

安全上の注意

コピーする前に、ここを読んでください。

この文面は、軽度の小麦アレルギーの人向けです。醤油は食べられること、同じ調理場で小麦を扱っていても構わないことを書いています。どちらも、私たちにとっては本当のことです。

セリアック病の方には、この2つは当てはまりません。そのまま送ると、必要なことと反対の内容が、お店の厨房に伝わります。 使う前に、下の「より厳格に、小麦(グルテン)を避ける必要がある場合」を読んでください。

図解:予約に添える文面の3行の役割。1行目は小麦粉を使う料理を避けてほしいというお願い。2行目は醤油などの調味料の小麦は食べられること。3行目は同じ調理場で小麦を扱っていてもよいこと。2行目と3行目で、お店は醤油を替えなくても、調理場を分けなくてもよいと分かる

3文はまとめて、1つのメッセージとして送ります。短い版や丁寧な版を別に用意しているわけではなく、電話でも、この3文をほぼこのまま伝えています。

それぞれの行の役割

1行目は、お願い

アレルギーであることを伝え「小麦粉を使わないでほしい」と具体的にお願いします。小麦粉は、料理人が目で見て確かめられ、ほかのものに替えられる材料です。そのため、お願いが通りやすいのだと思います。

2行目と3行目は、お店が対応しやすくするため

醤油を替えなくても良いこと、小麦アレルギー当事者1人のために調理場を分けなくてもよいことを、お店に伝えるためです。

「小麦(グルテン)が食べられません」とだけ伝えると、お店の方はどこまで避ければよいのか(軽度小麦アレルギーなのかセリアック病なのか)分からず、来店を断るしかないこともあります。どこまで避ければよいかを具体的に書くと、お店の方も対応しやすくなります。

お店の方に伝わりやすいこと、伝わりにくいこと

「小麦アレルギー」は通じる。「セリアック病」は通じにくい

小麦は、表示が義務づけられている原材料のひとつなので「小麦アレルギー」はお店で働く方なら、まず聞いたことのある言葉です。セリアック病は日本では珍しく、料理を仕事にしている方でも、聞いたことのない方が少なくありません。

醤油と味噌は「小麦」と結びつきにくい

「この料理に小麦は入っていますか?」と聞くと、小麦粉や麺、衣についての答えが返ってくることが多いです。「小麦は入っていません」という答えが間違っていることもあります。たとえば、醤油や麦味噌まで配慮は配慮されていないケースがあるからです。私たちの2行目は、そのために書いています。

注文を受ける方は、原材料まで知っているとは限らない

ホールの方は厨房に聞いてくれますが、忙しい時間には、答えが端的になり過ぎて、誤った情報を伝えられるケースもゼロではありません。一方で、予約のタイミングで伝えておけば、まだ原材料を確かめる時間があるうちに、料理を作ってくれる方まで届きます。

より厳格に、小麦(グルテン)を避ける必要がある場合

間違えると、体に影響が出ることなので、特に慎重に書きます。

Komemaruは軽度の小麦アレルギーなので、今回紹介した説明で成立します。しかし、セリアック病など、あなたがより厳格に小麦(グルテン)を避ける必要があるなら、この2行を送ることは、お店に間違った指示を渡すことになります。 「同じ調理場でも問題ない」と読めば、厨房は同じ調理場のことを気にしなくなります。

セリアック病の方や、軽度ではない小麦アレルギーの方は、私たちの文面の行を消して流用しないでください。より厳しい条件を漏れなく書いた文面が必要です。

そのような方向けの文面として、私たちは印刷して使えるアレルギーカードを東京グルテンフリーガイドに入れています。

文面が厳しくなるほど、お断りされるお店は増えます。お店が不親切なのではなく、厨房で約束できることを正直に伝えてくれているのだと思います。

海外からのお客さまのために予約するなら

セリアック病はより厳格に小麦(グルテン)を避ける必要があるので、今回紹介した文面は使えません。お店の選び方から伝え方までを接待・会食の店選びにまとめています。ご本人の条件を先に確かめてから、お店に伝えるのがオススメです。

人数に合わせて直す

  • ご本人お一人で予約する場合: 文頭の「1名のみ」を消します
  • 2人が小麦を避ける場合: 「1名のみ」を「2名」に変えます
  • 全員が小麦を避ける場合: 「1名のみ」を「全員」に消します

どこに送るか

私たちはこの文面を、食べログ、ぐるなび、TableCheck、Instagram のダイレクトメッセージ、電話などで使ってきました。多くの予約サイトには、確定の直前に要望を書く自由記入欄があるので、コピペで書いています。

すぐコピペできるように、私たちはスマホのメモアプリに入れています。

返事の読み方

夕暮れの小さな飲食店の並び。赤い提灯に照らされている

お店によって、返事はさまざまです

「確認して、折り返し連絡します」

良い返事です。厨房に聞いてくれているのだと思います。私たちの経験では、折り返しの返事は具体的で頼りになることが多いです。

「同じ調理場で小麦を扱わないわけにはいかないので、それでよければ対応できます」

慎重なお店が、来店の前に正直に伝えてくれています。私たちにとっては「はい」です。セリアック病の方には「いいえ」となるでしょう(コンタミネーションのリスク)。

「申し訳ありませんが、対応できません」

こうした返事もあります。小麦を多く使うお店で、直接そう言われたこともあります。お店の方は、本当に大丈夫なのかと何度も確かめてくれました。お客さんの体のことを考えた判断だと思います。この場合は、お礼を伝えて、別のお店を探しています。

まとめ

  • 予約のときに、アレルギーのことを伝える
  • 食べられないものだけでなく、食べられるものも書く
  • 断られたら、お礼を伝えて次のお店を探す

この3つで、外食のつまずきはかなり減ると思います。

印刷して使えるアレルギーカードと、私たちが実際に訪ねた東京の100か所以上のお店は、東京グルテンフリーガイドにまとめています。


この記事は、私たちが東京でお店を予約するときのやり方をまとめたものです。書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある夫婦です(セリアック病ではありません)。個人の体験の記録で、安全を保証するものではありません。お店の方針はそれぞれ違い、ご本人の条件は私たちより厳しいかもしれませんので、お店へ直接ご確認ください。街の写真:natsuki(Unsplash)。情報提供のみで、医療上の助言ではありません。