日本で普通に出されているすき焼きは、グルテンフリーではありません。 牛肉、野菜、豆腐、卵に小麦は入っていません。小麦が入っているのは、割り下の醤油です。
小麦アレルギーでも食べられるかどうかは、人によって違います。醤油に含まれる程度の小麦なら食べられる方もいて、妻の Komemaru もその一人です。醤油も避ける必要がある方やセリアック病の方は、普通のすき焼きは食べられません。家でグルテンフリーの醤油を使えば作れます。
お正月やお祝いの席で囲むことの多い料理ですが、醤油に小麦が入っていることは、意外に知られていません。この記事では、すき焼きのどこに小麦が入るのか、お店で対応してもらえるのか、家で作るときに何を替えればよいのかをまとめました。
書いている私たちについて
妻の Komemaru は軽度の小麦アレルギーで、セリアック病ではありません。醤油に含まれる程度の小麦なら食べられるので、お店では普通のすき焼きを問題なく食べています。
そのため、お伝えできるのは、自分たちで作って食べ、表示を読んで分かったことです。安全に関わる判断は、妻の基準ではなく、より厳しいセリアック病の方の基準で書いています。
すき焼きで小麦が入るところ

牛肉と牛脂、白菜やネギ、春菊、水菜などの野菜、しいたけやしめじ、えのきなどのきのこ、豆腐、しらたき、つけるための生卵には、もともと小麦は入っていません。
小麦を避けて、東京で外食するときに
実際に訪ねた100か所以上をまとめた東京ガイド(日本語の案内)→割り下の醤油
割り下(すき焼きのタレ)は、醤油・みりん・砂糖・酒を合わせたものです。このうち小麦が入っているのは醤油です。一般的な濃口醤油は、大豆と小麦をほぼ同量使って造られています。
関西風のすき焼きは、割り下を使わず、席で砂糖と醤油を直接かけて味付けします。醤油を使うことは同じです。
シメのうどん
シメのうどんは、小麦の麺です。同じ鍋で煮るので、自分が食べなくても、鍋全体に小麦が入ります。セリアック病の方は、そのあとの鍋のものは食べられません。シメは、まだ食べている途中に運ばれてくることが多いので、頼まない場合は先に伝えておくと安心です。
麩
麩は、小麦粉の生地からでんぷんを洗い流し、残ったグルテンを乾かしたものです。小麦そのものだということは、あまり知られていません。
東京のお店のすき焼きでは普通は出てこないようで、私たちは出されたことがありません。一部の地方のすき焼きや家庭料理、ほかの鍋料理で見かけます。軽度の小麦アレルギーの Komemaru も、麩は食べません。
安全上の注意
たまり醤油にも、小麦が入っているものが多くあります。
グルテンフリーの情報を調べていると「たまり醤油は小麦を使わない」とよく紹介されていますが、日本で売られているたまり醤油には小麦入りのものが多くあります。普通のスーパーに並ぶ醤油も、ほとんどは小麦入りです。確かめられるのは、裏の原材料表示だけです。
お店で対応してもらえるのか
難しいケースが多いです。
割り下は、前もって合わせてあることが多い
割り下は、席ごとに作るのではなく、その日の営業の分をまとめて前もって合わせてあることが多いようです。一人のお客さんのために替えるには、もう1種類を別に仕込むことになります。
関西風なら席で味付けするケースが多いので、融通が利きやすいかもしれません。ただ、私たちは試したことがありません。別の醤油で作ってもらえたとしても、同じ席の方と同じ鍋を囲むと、セリアック病の方には小麦が移る心配が残ります。
東京では、まだ見つけていません
2026年8月時点で、私たちは東京でグルテンフリーのすき焼きを出すお店を見つけていません。探してはいますが、ないと言い切るものではありません。見つかったら、この記事を更新します。ご存じの方がいたら、ぜひ教えてください。食べに行きます。
妻が普通のすき焼きを食べられるので、私たちはお店に特別なお願いをしたことがありません。厳格な要望にお店がどう応えてくれるのかは、お伝えできません。
醤油を持ち込むとき
グルテンフリーの醤油を持ち込みたいときは、使う前にお店に聞いてください。食品衛生のルールとして、外から持ち込んだ調味料の使用を断っているお店もあります。
家でグルテンフリーのすき焼きを作るなら、醤油を替えるだけ
家では、グルテンフリーの醤油で割り下を作っています。できあがりは、普段のすき焼きと変わりません。

私たちの割り下(2人分の目安)
- グルテンフリーの醤油 100ml
- みりん 100ml
- 料理酒 100ml
- 砂糖 大さじ2〜3
- 水 100ml(煮詰まってきたら調整)
酒は、普段は料理酒を使っていて、飲みきれずに残った日本酒があれば、それを入れることもあります。
私たちの工夫
- 砂糖は少なめから: 上の分量は、私たちには甘すぎます。かなり少なめから始めて、味を見ながら足しています
- 割り下は少しずつ: 最小限を作り、鍋の中で味を見て、減ったら足します
- 牛肉は2種類: 霜降りと、ロースのような脂の少ないものを買います。脂の多い肉ばかりだと、思ったより早く飽きるからです

グルテンフリーの醤油のほかは、普通のスーパーでそろいます
シメは、ご飯か別の鍋で茹でた麺に
いちばん簡単なのはご飯です。残った割り下にご飯を入れ、溶き卵を回しかければ、雑炊になります。

麺がよければ、グルテンフリーの乾麺のうどんを置いているスーパーもあります。乾麺はすき焼きの汁に直接入れてもうまく煮えないので、別の鍋で茹でてから入れることをオススメします。
醤油の選び方は、別の記事にまとめる予定です。それまでは、瓶の裏の原材料表示を確かめてください。
海外からのお客さまをお連れするなら
すき焼きは、接待や会食、海外から来たご家族やお友だちをもてなす席で選ばれやすい料理です。ただ、今の東京では、セリアック病の方にお店でオススメできる料理ではないと考えています。キッチンのある宿泊先やご自宅で、グルテンフリーの醤油で作るのが確実です。海外の方の中には「たまり醤油なら大丈夫」と思っている方もいます。お店の選び方は接待・会食の店選びにまとめています。
まとめ
すき焼きの具には、もともと小麦は入っていません。小麦が入っているのは割り下の醤油とシメのうどんです。お店で替えてもらうのは難しいことが多く、東京でグルテンフリーのすき焼きを出すお店は、まだ見つけていません。
家なら、醤油を1本替えるだけで作れます。小麦を避けている方にも、ぜひ楽しんでほしい料理です。
私たちが実際に訪ねて確かめた東京のお店は、東京グルテンフリーガイドにまとめています。
この記事は、すき焼きに何が入っているかと、私たちの家での作り方をまとめたものです。書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある夫婦です(セリアック病ではありません)。個人の体験と原材料表示をもとにした記録で、安全を保証するものではありません。レシピ・商品・お店の対応は変わることがあります。表示を読み、お店へ直接ご確認ください。お店の情報は2026年8月時点のものです。この記事の写真は、日本の一般的な食材と料理を示すためのもので、特定のお店や私たちの台所の写真ではありません。情報提供のみで、医療上の助言ではありません。





