ラーメンの小麦は、麺だけではありません。タレの醤油や味噌、チャーシューや味玉の味付け、麺を茹でるお湯にも入ることが多いです。
ラーメンの麺が小麦粉でできていることも、タレや具に小麦が入っていることも、意外と知られていません。「麺を米粉麺に替えれば大丈夫」と考えたくなりがちですが、多くのお店では、それだけでは小麦を避けられません。
小麦アレルギーの方が普通のラーメンを食べるのは、難しいケースが多いです。米粉や玄米で作ったグルテンフリーの麺を出しているお店なら、食べられることがあります。
この記事では、小麦が入る4つの場所と、お店での確かめ方をまとめました。
小麦を避けて、東京で外食するときに
実際に訪ねた100か所以上をまとめた東京ガイド(日本語の案内)→書いている私たちについて
妻の Komemaru は軽度の小麦アレルギーで、セリアック病ではありません。普通のラーメンは麺が小麦なので、食べていません。米粉麺や玄米麺などを使っているお店を探して食べています。
この記事は、原材料の表示を読み、ラーメンという料理の中に何が入っているかを確かめて分かったことをもとに書いています。安全に関わる部分は、妻の基準ではなく、より厳しいセリアック病の方の基準で書いています。
ラーメンで小麦が入る4つの場所

麺
ラーメンの麺は、小麦粉・水・塩と、かん水で作られています。あのコシは、かん水が小麦のグルテンに働いて生まれるものです。米や蕎麦粉で作る伝統的なラーメンの麺はありません。米粉や玄米の麺を出しているお店も少数ありますが、小麦を食べられないお客さんのために別に仕入れているケースが多く、まだ店舗数は多くありません。
タレ
スープを注ぐ前に丼に入れる、味のベースです。
- 醤油ダレ: 一般的な濃口醤油は、大豆と小麦をほぼ同じ量使って造られています。
- 味噌ダレ: 麦麹(大麦)で造る味噌にはグルテンが含まれます。醤油を混ぜていることも多くあります。
- 塩ダレ: 3つの中では、小麦が入っていない可能性がいちばん高いタレです。ただ、コクを出すために醤油が入ることもあります。
具
- チャーシュー・味玉: 醤油を合わせた液で煮たり、漬けたりしています。
- メンマ: たいてい醤油で味付けしています。
- なると: 魚のすり身をデンプンでつないでいます。
- 餃子: サイドメニューですが、皮が小麦です。タレに使う醤油にも、小麦が含まれる事が多いです。
茹でるお湯
ラーメン店では、ひとつの釜で営業中のすべての麺を茹でるのが普通です。お湯は取り替えず、減った分を足していきます。米粉の麺でも、このお湯で茹でれば小麦が付いてしまいます。セリアック病の方には、これによるコンタミネーションも問題になります。
スープそのものには、たいてい入っていません
豚骨、鶏と野菜、煮干しと昆布などのスープだけなら、たいてい小麦は入っていません。ただ、丼に注ぐときに香味油や醤油などが加わっていることも多いので、スープだけを見て大丈夫とは言えません。
米粉の麺に替えれば大丈夫?

安全上の注意
米粉の麺に替えても、小麦がなくなるわけではありません。
替わるのは麺だけです。タレ・具・茹でるお湯は、お店がそこまで対応していなければ、そのままです。
聞くことは3つあります。タレに小麦が入っていないか、具に小麦が入っていないか、麺を別のお湯で茹でているかです。そこまで考えて作っているお店なら、3つとも答えてくれます。
小麦が入っていないように見えるもの

名前や見た目だけでは、小麦が入っているかどうかは分かりません。
- 中華そば・油そば・まぜそば・焼きそば: ラーメン店の「そば」は麺のことで、どれも小麦の麺です。基本的に、蕎麦粉の麺ではありません。
- つけ麺: 麺とつけ汁を別の器で出しているだけで、中身は普通のラーメンと変わりません。
- ヴィーガン・ベジタリアンのラーメン: 動物性の材料を使っていないだけで、小麦の麺と、多くの場合は醤油も使われています。
- ハラルのラーメン: 認証は別の制限のためのもので、小麦とは関係がありません。
ラーメンの中で、小麦が入っていないもの
- 味付けする前のスープ
- もやし・コーン・ネギ・海苔と、ほとんどの野菜の具
- バター
- 豚肉と鶏肉(醤油などで下味がつけられていない場合)
具の材料そのものは、おおむね大丈夫です。ただ、ラーメンは麺が中心の料理なので、具を選ぶだけでは解決しません。
米を原料にした麺を出しているお店
東京には、米や玄米を原料にした麺を定番で出しているお店が、ごく少数あります。席にアレルゲン表を置いているお店もあります。麺・醤油・具に分けて小麦の有無を書いているお店なら、どの一杯のどこに小麦が入っているかが、ひと目で分かります。
ただ、こうしたお店のほとんどは、小麦の麺も同じ厨房で作っています。別の鍋やアレルゲン表でリスクは下がりますが、小麦のない厨房になるわけではありません。セリアック病の方は、席に着く前にお店と相談することをオススメします。
家で作るなら
ラーメンは、私たちが記事にしている料理の中で、お店と同じ味を家で作るのが特に難しい料理です。大きめのスーパーであれば、グルテンフリーの麺はゲットできますし、グルテンフリー醤油でタレも作れますが、スープ作りにはある程度の時間を要するケースが多いからです。
私たちは、同じ味を目指さずに作っています。YouTube で簡単に自宅で作れるラーメンのレシピがあるのですが、そこで使われる醤油をグルテンフリーのものに変えるなど、YouTube で紹介されているレシピの材料をグルテンフリーの商品で代用して、それっぽく作るということをやっています。
米粉の麺は、別のお湯で茹でます。お店のラーメンとは違いますが、美味しいランチになります。
※妻のKomemaruは、タレに含まれる多少の醤油であればアレルギーが起きないので、市販のラーメンスープの素を使うこともあります。ただしその場合でも、麺だけは別の米粉麺などに変えて使います。その場合は、夫のMakiが2人分の小麦麺を食べています。
お店で聞くこと
券売機で注文するお店もあるので、質問は短くしています。次の言葉をそのまま使えます。
タレやスープに醤油は使われていますか?
トッピングの味付けに醤油は使われていますか?
麺を別の鍋で茹でていただくことはできますか?
1つ目の答えが「はい」のお店で小麦を避けるのは、難しいケースが多いです。1つ目が「いいえ」で、3つ目が「はい」のお店は、そこまで考えて作っているお店と考えて良いでしょう。
海外からのお客さまをお連れするなら
海外の方にとって、ラーメンは日本で食べたい料理の上位に入ります。ただ、券売機で注文して、そのまま席につくことを求められるラーメン店では、個別のお願いがしにくいことがあります。セリアック病の方をお連れするなら、タレや茹でるお湯まで対応しているお店を前もって探しておくのがオススメです。お店の選び方は接待・会食の店選びにまとめています。
まとめ
ラーメンの小麦は、麺・タレ・具・茹でるお湯の4か所に入ります。米粉・玄米などの麺に替えても、替わるのは麺だけです。
探したいのは、タレ・スープ・トッピング・茹でるお湯などまで配慮されているお店です。数が少なく、通りがかりで見つかることはほぼないので、前もって調べてから行くことをオススメします。
私たちが実際に訪ねて確かめた東京のお店は、東京グルテンフリーガイドにまとめています。
この記事は、ラーメンに何が入っているかをまとめたものです。書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある夫婦です(セリアック病ではありません)。個人の体験と原材料表示をもとにした記録で、安全を保証するものではありません。レシピやお店の対応は変わることがあります。表示を読み、お店へ直接ご確認ください。情報は2026年8月時点のものです。情報提供のみで、医療上の助言ではありません。





