うどんの麺は、小麦粉で作られています。つゆに使う醤油にも、小麦が入っています。

うどんが小麦粉でできていることも、つゆの醤油に小麦が入っていることも、意外と知られていません。

結論から言うと、小麦アレルギーの方が普通のうどんを食べるのは、難しいケースが多いです。代用できる麺には、グルテンフリーの乾麺のうどん、米の麺、しらたきがあります。つゆは、グルテンフリーの醤油を使えば自作できます。

この記事では、うどんのどこに小麦が入っているのか、蕎麦に替えるとどうなるのか、小麦を避けたいときに何を食べればいいのかをまとめました。

書いている私たちについて

妻の Komemaru は軽度の小麦アレルギーで、セリアック病ではありません。麺が小麦なので、普通のうどんは食べません。私たちにとってうどんは、外で食べるものではなく、家で工夫して作るものです。

この記事は、原材料の表示を読んだり、家で作ったりする中で分かったことをもとに書いています。安全に関わる部分は、妻の基準ではなく、より厳しいセリアック病の方の基準で書いています。

図解:うどんの小麦は麺とつゆの2か所にある。麺は小麦粉・水・塩で作り、讃岐・稲庭・伊勢・きしめんも同じ。つゆは出汁・醤油・みりんで作り、醤油に小麦が入る。関西の淡いつゆも同じ

うどんの麺は、小麦粉でできています

うどんの麺は、小麦粉・水・塩で作られています。頼み方を工夫しても、麺の小麦を避けることはできません。

讃岐うどん(香川)、稲庭うどん(秋田)、伊勢うどん(三重)、きしめん(名古屋)も同じです。太さや食感、作り方は違いますが、どれも小麦粉の麺です。

つゆにも小麦が入っています

うどんのつゆは、出汁に醤油とみりんを合わせていることが多いです。昆布やかつお節の出汁には、一般に小麦は入っていません。小麦が入っているのは醤油のほうです。一般的な濃口醤油は、大豆と小麦をほぼ同じ量使って造られています。

お店のつゆも、家庭で使うめんつゆも、普通の醤油で作られています。かけ、ぶっかけ、ざる、釜揚げと食べ方が変わっても、これは同じです。

関西風の色の薄いつゆも同じです

関西風のつゆは色が薄いので、醤油が入っていないように見えるかもしれません。色が薄いのは、薄口醤油を使っているからです。醤油の種類が違うだけで、小麦が入っていないわけではありません。

蕎麦に替えても、小麦は避けられません

「うどんがダメなら蕎麦にしよう」と考える方は多いと思います。蕎麦粉にはもともとグルテンが入っていないので、英語の情報には蕎麦をオススメしているものもあります。ただ、日本のお店の蕎麦は、次の3つの理由からオススメできません。

安全上の注意

  • つなぎ: 日本で売られている蕎麦の多くは、蕎麦粉に小麦粉を混ぜて作られています。小麦粉を使わない十割蕎麦を置いているお店もありますが、普通に頼んで出てくる蕎麦が十割ではなく、二八蕎麦のケースが多いです。
  • つゆ: 十割蕎麦でも、つゆには普通の醤油が使われているケースが多いです。
  • 茹でるお湯: ほとんどの麺のお店では、二八蕎麦も十割蕎麦も同じお湯で茹でています。駅の立ち食いのお店は、ひとつの釜で両方を茹でています。あなたが注文したメニューが十割蕎麦でも、他の人が注文した二八蕎麦と同じお湯で茹でられた場合、小麦が付いてしまいます。

頼んでいなくても、うどんが出てくる場面

図解:頼んでいなくてもうどんが出てくる場面。鍋のシメはコースに付いてきて同じ鍋に入る。カレーうどんは麺とカレーのルーで小麦が2回。焼きうどんは醤油やソースにも小麦。定食には小さな麺の椀が付くことがある

カレーうどんは、麺だけでなくカレーのルーにも小麦粉が使われています。焼きうどんは、醤油やソースにも小麦が入っています。定食には小さなうどんが付いてくることがあり、定食の名前に書かれていないこともよくあります。

特に気をつけたいのが、鍋のシメです。多くの鍋料理のお店と、ほとんどのすき焼きのお店では、シメがコースに付いていて、うどんはその定番です。自分の分を断っても、同じ鍋にうどんが入れば、鍋全体に小麦が入ってしまいます。詳しくはすき焼きの記事に書いています。

うどん店で、小麦が入っていないもの

白いご飯と、具がシンプルなおにぎりには、小麦は入っていません。一方で、カウンターに並ぶものの多くには入っています。

  • 天ぷら: 衣に小麦粉が使われています。
  • 天かす: 自由にかけられるように置いてあり、最初から丼に入っていることもよくあります。
  • いなり・きつね: 油揚げを醤油で煮てあります。

立ち食いのうどん店は小麦を使っていない店が少ないので、私たちは入らないようにしています。

うどんの代わりになる麺

図解:うどんの代わりになる麺は3つ。蕎麦は小麦粉のつなぎ・つゆの醤油・同じお湯があるので代わりにならない。グルテンフリーの乾麺は米粉のうどんで一部のスーパーや自然食品店にある。米の麺はフォーなどでスーパーや輸入食品店にある。しらたきは豆腐の近くの冷蔵の棚にあり食感は別物

グルテンフリーの乾麺のうどん

米粉で作ったグルテンフリーのうどんが、乾麺で売られています。大きめのスーパーにありますが、自然食品店のほうが見つかりやすいです。袋の表だけで判断せず、裏の原材料表示も確認してください。

米の麺

フォーなどの米の麺は、普通のスーパーや輸入食品店で買えます。うどんとは別の麺ですが、温かいつゆに入れれば、夕食にちょうどいい一杯になります。

しらたき

小麦は使われておらず、ほとんどのスーパーにもあります。ただ、弾力があってツルっとしていて、食感はうどんとまったく違います。うどんの代わりというより、別の麺と考えたほうが良いと思います。

家でつゆを作る

つゆは、出汁とグルテンフリーの醤油、みりんで作れます。温かいつゆなら、出汁8・醤油1・みりん1を目安に、味を見ながら調整しましょう。みりんは、入れる前に軽く煮立ててアルコールを飛ばします。

このつゆに米の麺かグルテンフリーのうどんを入れれば、できあがりです。

出汁も確認を

昆布とかつお節だけなら大丈夫です。顆粒のだしの素はいろいろな材料を合わせた商品で、小麦由来の原材料が入っていることがあります。出汁パックも商品によって違うので、袋の表示を確認することをオススメします。

お店で聞くこと

うどん専門店は、そもそも麺が小麦なので、聞けることはあまりありません。聞いて役に立つのは、蕎麦も出している麺のお店と、シメにうどんが出る鍋のお店です。次の言葉をそのまま使えます。

3つ目は、鍋を始める前に伝えておくと安心です。シメは、まだ食べている途中で運ばれてくることが多いからです。

海外からのお客さまをお連れするなら

「蕎麦なら大丈夫」と思っている方もいるので、つなぎ・つゆ・茹でるお湯のことを先に伝えておくと安心です。セリアック病の方をうどんや蕎麦のお店にお連れするのは、正直なところ難しいケースが多いです。お店の選び方は接待・会食の店選びにまとめています。

まとめ

うどんは、麺にもつゆにも小麦が入っています。関西の色の薄いつゆも同じです。蕎麦に替えても、つなぎ・つゆ・茹でるお湯の小麦には注意する必要があります。

一方で、家で作るのは難しくありません。グルテンフリーの醤油で作ったつゆと米の麺があれば、すぐに作れます。小麦アレルギー・セリアック病の方にとって、うどんは、お店で探すより家で作るほうが向いている料理だと思います。

私たちが実際に訪ねて確かめた東京のお店は、東京グルテンフリーガイドにまとめています。


この記事は、うどんに何が入っているかと、私たちの家での作り方をまとめたものです。書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある夫婦です(セリアック病ではありません)。個人の体験と原材料表示をもとにした記録で、安全を保証するものではありません。レシピや商品は変わることがあります。表示を読み、お店へ直接ご確認ください。情報は2026年8月時点のものです。情報提供のみで、医療上の助言ではありません。