天ぷらは、衣が小麦粉でできています。 小麦が入っているのは衣だけではありません。揚げ油と天つゆにも入っています。

衣が小麦粉であることも、揚げ油や天つゆの小麦のことも、意外と知られていません。

小麦アレルギーの方が普通の天ぷらを食べるのは、難しいケースが多いです。全メニューがグルテンフリーのお店なら、選択肢があります。家でも米粉の天ぷら粉で作れます。

この記事では、天ぷらの3つの小麦と、米粉の天ぷらなら大丈夫なのか、小麦を避けて天ぷらを食べるにはどうすればいいのかをまとめました。

書いている私たちについて

妻の Komemaru は軽度の小麦アレルギーで、セリアック病ではありません。普通の天ぷらは衣が小麦粉なので、食べていません。

小麦の衣と同じ油で揚げた米粉の天ぷらなら、妻は食べられます。量が少なければ症状が出ないからです。ただ、セリアック病の方には、同じことは当てはまりません。 油には小麦の衣のグルテンが残っているからです。

安全に関わる部分は、妻の基準ではなく、より厳しいセリアック病の方の基準で書いています。

天ぷらで小麦が入る3か所

図解:天ぷらの小麦は3か所。衣は米粉にすれば変わる。天つゆは塩にすれば変わる。揚げ油は小麦の衣と共用ならそのまま残る。決め手は揚げ油

衣

衣は、小麦粉と冷水と卵で作ります。エビ、イカ、白身魚、ホタテ、アナゴ、かぼちゃ、なす、さつまいも、しいたけ、ししとう、れんこん、いんげん、大葉、海苔など、中の食材には、もともと小麦は入っていないケースが多いです。

揚げ油

天ぷらの専門店なら、油に入るのは天ぷらだけかもしれません。一方で、居酒屋やレストラン、定食屋では、同じフライヤーで唐揚げ、とんかつ、エビフライ、コロッケも揚げています。その油には、一日中、小麦が入ってきます。

天つゆ

出汁を醤油・みりんなどで味付けしたものです。一般的な濃口醤油には、小麦が入っています。多くの天ぷら店では、岩塩などの塩を出しているので、天つゆの代わりに塩をお願いするのは特別なことではありません。

米粉の天ぷらなら大丈夫?

お店で聞くなら「米粉の衣はありますか?」だけでは足りません。「この厨房に小麦の衣はありますか?」と聞いてください。

安全上の注意

小麦の衣を扱う厨房で揚げた米粉の天ぷらは、グルテンフリーとは言えません。

お店が米粉で揚げてくれるのは、ありがたい配慮です。ただ、専用のフライヤーがあるか、厨房に小麦の衣がまったくない場合を除いて、油には小麦が入っています。

軽度の小麦アレルギーなら、わが家のように問題が出ないこともあります。セリアック病の方には、オススメできません。そうしたお店は多くないので、前もって調べておくことをオススメします。

名前に出ていなくても、天ぷらが入っている料理

図解:天ぷらが入っている料理。天丼はタレも醤油。天ぷら蕎麦とうどんは麺・つゆ・衣で小麦が3つ。天むすは小さなエビの天ぷら入りのおにぎり。かき揚げは全体が衣でまとまっている。天かすは衣のかけら

天丼は、衣に加えて、タレの醤油にも小麦が入っています。天ぷら蕎麦や天ぷらうどんは、麺・つゆ・衣の3か所に小麦が入っています。天むすは、小さなエビの天ぷらが入ったおにぎりで、駅の売店や一部のコンビニにもあります。かき揚げは、全体が衣をまとっています。

天かすには、特に気をつけたい

天かすは、気づかないうちに食べてしまいやすいものです。材料として説明されることが少なく、蕎麦やうどんにのせるものとして置いてあり、丼に最初から入っていることもあります。たこ焼きやお好み焼きにも入っています。

天ぷらと間違えやすい料理

唐揚げ

まぶす粉は小麦粉か片栗粉、またはその両方で、下味にはたいてい醤油を使います。片栗粉だけの唐揚げでも、小麦を確実に避けることはできません。竜田揚げは片栗粉で作られる場合も多いですが、醤油が含まれているなど小麦が含まれているケースが多いので、その点は注意が必要です。

フライ

エビフライやカキフライは、パン粉の衣です。パン粉は小麦のパンから作られています。詳しくはとんかつの記事に書いています。

揚げ出し豆腐

まぶす粉は片栗粉であることが多いのですが、つゆには醤油が使われています。お店に聞いてみてください。

全メニューがグルテンフリーの天ぷら店

東京には、全メニューがグルテンフリーの天ぷら店があります。

浅草の天ぷら浅草 SAKURA は、メニューのすべてがグルテンフリーで、衣は米粉だと公表しています。小麦の衣を扱わないので、油の共用の問題がありません。「グルテンフリーのメニューがあるお店」と「お店全体がグルテンフリーのお店」の違いは、ここにあります。私たちも実際に食べて、記事にしています。

家で作る

米粉の天ぷらは、軽くカリッと揚がります。アレルギーと関係なく、その軽さが好きで米粉を使う家庭もあります。

米粉の天ぷら粉

一部のスーパーで、小麦の天ぷら粉の隣に売られています。米粉と書かれていても小麦粉が入っている商品もあるので、原材料を確認してください。

揚げるときのコツ

  • 水は氷で冷やしておく: 冷たい衣を熱い油に入れると、軽く揚がります。
  • 混ぜすぎない: ダマが残るくらいで大丈夫です。
  • 新しい油を使う: 家なら、小麦の衣を揚げた油の心配がありません。

天つゆと塩

天つゆは、出汁4に対して、グルテンフリーの醤油とみりんを1ずつ合わせて温めます。

塩で食べるなら、少し良い塩を用意するのがオススメです。岩塩などの良い塩と安い食卓塩では、天ぷらの味がかなり変わります。

お店で聞くこと

次の言葉をそのまま使えます。

特に注意が必要なのは2つ目です。米粉の衣を用意しているお店でも、油は他の揚げ物と同じことがあります。こちらから聞かないと、分からないことが多いと思います。

海外からのお客さまをお連れするなら

天ぷらは海外の方に人気がありますが、セリアック病の方をご案内するなら、小麦の衣を扱わないお店を選びたいところです。前もってお店を決めておくのがオススメです。お店の選び方は接待・会食の店選びにまとめています。

まとめ

天ぷらの小麦は主に、衣・揚げ油・天つゆの3か所です。塩にすれば天つゆの小麦は避けられ、米粉にすれば衣の小麦は避けられます。揚げ油はそのままなので、お店では油を確認するのがいちばん大事です。

東京には全メニューがグルテンフリーの天ぷら店があります。家でも、米粉の天ぷら粉で手軽に作れます。

私たちが実際に訪ねて確かめた東京のお店は、東京グルテンフリーガイドにまとめています。


この記事は、天ぷらに何が入っているかと、小麦を使わない天ぷらを家で作る方法をまとめたものです。書いているのは、妻に軽度の小麦アレルギーがある夫婦です(セリアック病ではありません)。個人の体験と原材料表示をもとにした記録で、安全を保証するものではありません。レシピやお店の対応は変わることがあります。表示を読み、お店へ直接ご確認ください。お店の情報は2026年8月時点のものです。情報提供のみで、医療上の助言ではありません。